勐海茶厰の「大益」ブランドの商標問題
中国に駐在する方たちから聞いた話しですが、茶に詳しくない人や旅行者から「普洱茶をお土産にしたいのですが、どんなのを買えばいいのでしょう」という質問があるようです。そうした場合は「大益という普洱茶にすれば間違いはないでしょう」と答えると。
それほどに勐海茶厰の「大益」はビッグなブランドで、普洱茶界のルイ・ヴィトンみたいなもので一番ニセモノが蔓延しています。北京、上海、広州、香港、そして日本。どこにでもそれは溢れていますが、だれにも見分けが付かないのです。
普洱茶の商標登録 云茶网新聞:2006-10-06
2006年7月、雲南の著名普洱茶の商標“大益”は他人によって香港で登録されてしまった。このことは雲南の茶葉界に震動を引き起こした。雲南普洱茶は国際市場を広く開拓して、必ず国際商標の合法化を確保しなければならず、商標の保護を強化することに直面しており、これに挑戦しなければならない。
雲南普洱茶の日本とフランスでの“運命”の違いはこの点を存分に説明した。雲南省茶叶協会会長の邹家驹の話によると、1977年、当時の“雲南茶叶進出口公司”はフランスで“雲南沱茶”の商標を登録した。普洱茶のフランスでの販売は30年来ずっと順調な態勢を維持しており、毎年170トン前後をフランスに輸出している。
前世紀70年代、雲南普洱茶の薬効と文化について日本市場での信用は良好であった。だが雲南普洱茶が日本で商標登録されてないため、80年代初期に雲南省外の茶企業が生産したいわゆる“普洱茶”のつけ入るすきがあり、大量に日本市場にあふれた。このことは雲南普洱茶の日本での販売に影響をおよぼし、雲南普洱茶は今なお日本市場で依然として売れ行きは低迷している。
どうにもならない、万人を欺く精緻な仕事
2006年大益“7572”熟茶・真(左側)と贋(右側)

2011年5月の初旬にお客さまが一枚の「大益」を持ってきてくださいました。中国本土のネットで写真を見て購入したそうです。画像を見る限り、疑いを挟む余地はどこにもないですから。商品が到着後、試飲してあまりのひどさにニセ物と気付いたのです。そして、偽造するにしても、ここまでやるかなぁ…というご感想で、あきれ果てていらっしゃいました。
上の画像で右左を比べると、ニセ物の方は字体が全体的に細いですね。印刷の色の違いはこの程度の濃淡の差は、よほど神経質な人でも気がつきません。印刷現場で色校正をしているわけでないので。

左は表の包装紙を一度開いてしまったものです。右は未開封です。私たちが購入するときは、現物を開封して試飲させてもらいます。その時に普洱茶の色や葉と枝なども見ます。ですが、一般の方はラベルで封印されているものを、開封して見せてもらうにはよほどの勇気がないとできませんね。
これは封かんラベルをアップしたものです。別途印刷したような破線には、光の具合で大益の文字が浮かび上がる、特殊な印刷がしてあります。そして細い「S」字のような線は切り込みが入っていて、少し乱暴に引っぱると切れます。

紙を開き表を向けたところです。この真ん中のラベルは『内飛」と呼称されるもので、本来はラベルの一部分を覆うように茶葉がかぶさっています。左はほんの少々、右はまったく被さっていません。なぜなら裏面の糊で貼り付けられていました。


熟茶ですから濃い茶色をしているのですが、こうして見比べるとニセ物の色が異常に濃い茶色で、まるで焦げたような黒い色をしています。葉や枝の濃淡がなくのっぺりした単色のような状態です。これは乾燥機を使って乾燥させた烘青茶で作られていると思います。

こうして比較して見るとその差はよく分かりますね。左の「益」の字は、角が丸みをおびています。そして「大」の上の横棒の先端は鋭角です。


左の湯色には紅色をおびた茶色で、透明感があります。右はまったく透明感がありません。これが烘青茶ではないかと思わせる茶色です。

握堆発酵させた熟茶でも、左のようにそれぞれに色の違いがありますし、大葉種の特徴で葉は大きめです。右は葉に大小の差はなく、かたく固まったような葉で千切れたものが多かったです。
こうした知識が、役に立たないのが中国
別に赤刷り版があった、2006年大益“7572”熟茶
勐海茶厰という会社は普洱茶のトップメーカーです。ですが、いったいどういうポリシーでこういう事をするのでしょう。生産日期は2006年8月1日になっている[7572]です。

このページは書きかけ項目です(笑)

